スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第5回天女の羽衣伝説ウルトラマラソン

薄桃の 花の小舟に 夢乗せて 余呉湖漂う 風のまにまに

DSC05981.jpg


今年の始めは試行錯誤しながら走っていたが、治りかけているようでどうやらそれなりに膝には負担がかかっていたようだ。3月末の第4回柳生街道石仏マラニックの後も痛みがそれなりに出て来たし、結構水を抜くことになったので、先の事を考え足の故障を悪くしないように自重。当初は4月以降は復活してガシガシ走る予定にしていたが、4月に入ってからの第4回エコジャーニー12時間走、第5回戸田彩湖ウルトラマラソン、第1回佐渡トキマラソンはいずれもDNS。ひたすら休ませて膝の治癒に専念した。いつものドクターによれば、膝の具合はそうは悪くなさそうだということだが、現実に歩いていて痛みが出るし、水も溜まっているので、状態は昨年末よりはあまりよくないようだ。レースのメリハリ様子を見ながら走ることにするしかない。

そんなこんなで4月も中旬、第5回天女の羽衣伝説ウルトラマラソンの日が近づいてきた。この大会は滋賀県の余呉湖の周り、1周7kmを10周回るという周回系のウルトラマラソン。タイトルにあるように民話でも有名な天女の羽衣伝説の発祥の地で、豊富な水をたたえた山間の余呉湖の景色はいいということは人づてに聞いていた。ただ、膝の具合もすぐれないし、家からの距離も結構ある。

参加を悩んだもののチーム車座の面々も参加するようだし、終了後の懇親会も大会の一部になっている。終了後の懇親会も大会の一部になっている。大事なことなので2度書きました(笑)。走れる走れないはともかくも、これはまず行ってみべきだという内なる叫びに呼応して、出立の準備をすることにした。

懇親会の翌日を休みにするためだろう、大会は土曜日の朝から行われるので、どのように行くかを綿密にリサーチ。そうそう金曜日に休暇を取る訳にもいかないので、土曜日の夜に出るとすると選択肢はかなり限られてくる。そうした中でーいろいろと調べて熟考に熟考を重ねて出した結論。土曜日の深夜に夜行バスで米原まで行き、北陸本線の始発電車で木之本駅で下車、木之本駅付近にはタクシー会社がいくつかあるので、そこからタクシーを飛ばせばぎりぎり受付時間に間に合うはず。横溝正史のトリックばりの綿密な計画だ。ふっふっふっ。灰色の脳細胞を駆使すればこういう手もあるのだよ。

金曜日は若干仕事がばたついたが、それなりに早く会社を退出できた。余裕をもって夜行バスに乗ることができる。1週間の仕事疲れもあって、乗車間もなくすやすやと就寝。最後の休憩地点、養老SAで目が覚めた。日の出直前の空は濃紺の群雲が覆っていて、若干肌寒い程度。走るには悪くなさそうだ。

DSC05696.jpg

と、ここでふと気がづいた。これまでフルちょい超え程度であれば夜行バスで着いた日に走って、その晩に帰ってもさほど苦ではなかったのだが、考えたらウルトラでそういいうスケジュールでの移動は実は初めて。基本的にウルトラは前日入りだったのを、すっかり忘れていた。膝の調子以前にこれはあまり推奨できない状況だ(苦笑)。ということで、この件は忘れることにした(笑)。

バスは予定時間を30分超えて米原駅に到着。始発電車までのマージンは40分はあったので、トイレで着替えよう思っていた時間を無視すれば問題ないレベル。始発の北陸本線に乗って出発を待つ。列車が駅を出ても、同じ車両は自分1人のみの貸切り状態。ラッキーと思いながら、駅間で禁断の列車内での着替えを敢行。よいこはマネをしちゃダメだよ(笑)。

昇って来た朝日を右に見ながら列車は木之本駅へ。時刻は6:13。予定どおり受付17分前=スタート47分前には到着。タクシーでは予想時間10分強での到着予定。完全犯罪?の仕上げも近い。駅の改札を通るとロータリーに向かう。

DSC05710.jpg

もちろんタクシー乗り場にタクシーが待っているとは思わないし、それは想定済み。おとなの男というのはその程度ではあわてないものだよ。落ち着いて携帯電話を取り出すと、木之本駅のすぐそばにあるタクシー会社の電話番号をプッシュボタンで押す。

「……どうもありがとうございます。本日の営業時間は終了いたしました。明日は7:00から営業いたします……」

……あれ?そういえばこのあたりでは、タクシーの夜の需要はあまりないのかもしれないな?まあいいや。別のところにかけてみよう。おとなの男というのはその程度ではあわてないものだよ。そう思って、別のタクシー会社の電話番号をプッシュボタンで押す。

「……どうもありがとうございます。本日の営業時間は終了いたしました。明日は7:00から営業いたします……」

く……、そうなのか。しかしまだ諦めるのは早い。そういう需要に対応するタクシー会社もあるんじゃないか?少し焦りを感じながら、最後の望みの電話番号をプッシュ。

呼び出し音が鳴る。何度かのコールの後、応答音。音声ではない係の人の声だ!やったね!

「もしもし。今、木之本駅にいて、余呉湖荘に行きたいのですが、配車をお願いできますか?」

一瞬の間の後、確かめるような口調で係の人が言う。

「今こちらから配車するとなると長浜からなので、そちらまで1時間かかりますけど、よろしいですか?」

……そ、それはちょっと、時間もコストも……(汗)。

「……わ、わかりました。すみません。今回はよろしいです」

そう言って電話を切る。時刻は6:23。スタートまであと37分。歩けば1時間前後で行けそうな距離ではあるが、膝の状態と時間の使い方を考えると得策ではない。この状況でのベタでベターな選択は、スタート時間には間に合わないが7:00になって最寄りのタクシー会社に電話することだろう。しかし完全無欠だと思っていた計画にこのような罠があったとは(苦笑)。策士、策にはまるというやつか?(笑)

電車の中で禁断の着替えもしてしまって暇なので、カバンからパンを出して食べながら空を見る。駅付近にはコンビニエンスストアが無いのもリサーチしていたので、池袋でバスに乗る前に買っておいたのだ。おーい!白い雲よー!おまえはいったい、どこに行くんだー!

しばらく青春ごっこで時間を潰しているうちに時刻は7:00。現地ではスタートの号砲が鳴った頃だろう。同時にリダイアルで最寄りのタクシー会社に電話。数回のコールの後に受付の方がにこやかに応対。

「10分ぐらいで駅にお伺いいたします」

と返事をいただいた。これでスタートには間に合わなかったが、なんとか30分は遅れずに着くことができるはず。それにしてもこれまでにそれなりに多く大会には出ているつもりだが、レース自体に行けなかったこと、ゴールにたどり着けなかったことはあっても、スタートに遅刻したことは初めて(苦笑)。これが5kmのレースだったら着いた頃には終わってる(苦笑)。そもそも普通なら遅刻として校門で生徒会に生徒手帳を没収されて、廊下にバケツを持って立たされてしまい、片思いのあの娘に「サンタパパさんって、ほ~んとにドジなのね」と言われて恥ずかしさに耳まで真っ赤にしながら、それでも声をかけられた嬉しさ半分もあって、今日は日記にちゃんと書いておこうと誓うような事態だ。艱難辛苦汝を玉とす、とは言うが、どうして次から次にこのような苦難が待ち受けるのだろうか(単なるリサーチ不足です)。

予定どおりタクシーは7:10には到着。一路余呉湖荘を目指す。湖畔に出ると、ちょうどスタート直後のランナーが次々にタクシーとすれ違っていく。先頭から続く人の中にはちらほらと知った顔も混じる。おーい、待ってくれえー、と言いたいのもやまやまだが、遅れたのは自分だもんな(苦笑)。何も言う術が無い。

無事余呉湖荘に着いたのが7:25。当然スタート地点に選手は誰もいない。スタート地点のエイド本部に行くと、恐る恐る、

「あのー、遅刻してしまったサンタパパと申しますが、これからでも受付させてもらっていいでしょうか?」

と小さくなりながら尋ねた。すると、

「どうぞ、どうぞ!」

と、にこやかな応対でナンバーカードと注意事項が書かれた紙をいただいた。基本ヘタレなので、怒られなくてちょっとホッとする(笑)。ドキドキしちゃった。

「もしかしてスタート時間が7:00って知りませんでした?」

心配してか、スタッフの方はそう聞いてくれる。え~~んっ!知ってたけどリサーチ不足だったんだよう。

控え室でウェアにナンバーカードをつけると軽く準備体操。既に先頭ランナーは1周目を回って控え室の前を通っていく。走らずして周回遅れだ(苦笑)。その中にタフマンさんの姿を見かけたので、朝のごあいさつ。

「おはよ~ございま~っす。遅刻しました」
「遅いじゃん」

笑いながら走り去っていくタフマンさんを見ながら、スタート地点に歩いて行く。ここからはたった一人のマラソンのスタート。考えようによってはとっても贅沢なシチュエーションだ。と前向きに考えて見た。

7:41に自分のマラソンが始まる。膝の調子はよくないので、おそらく3周から5周でリタイアすることになるだろう。空は曇ってはいるが、北の方を見ると一部に青空も見える。気温は低いが走ることを考えるとそう悪くは無い。走りだしはまずまず。湖の南端を出発して、反時計回りに余呉湖沿いに走っていくのだが、山の木々に囲まれた湖と、湖畔に植えられている桃色と白の桜と黄色い菜の花が美しい。季節もよく、走っていて飽きないコースだ。注意事項によるといろんな獣も出るそうなので、注意が必要とのこと。

DSC05723.jpgDSC05761.jpg
DSC05818.jpg

途中、誘導を兼ねた給水エイドが2箇所。そして北端の中間地点には民話の元になった天女の羽衣掛柳がある。しかしあの民話、小さい頃は何も考えずに読んでいたが、やってることはほとんど下着ドロボーと変わらないよなあ(苦笑)。

DSC05842.jpgDSC05850.jpg

とろとろ走っていると次から次にランナーが追い越して行く。佐渡や宮古島でもお会いしたARさんも元気に追い越して行く。今日もトップかそのあたりにつけているのだろう。湖の南端を出た頃には雲っていた天気も北上するにつれて次第に日が差してきていい天気に。ところが西岸を南下して行くと今度は結構パラパラと降って来た。かなり天気は不安定な模様だ。

DSC05873.jpg

ゴールまで1.5kmあたりで、2周目を後ろからチーム車座の座長に遭遇。

「なんかサンタパパさんに似ている人が走っているなあと思ったら……」

はい、本人です(笑)。メインエイド地点までお話しながらジョギング。まずは1周を終了。エイドでドリンクをいただくと渇きを潤す。

さて、1周目で主な見所が判ったので、2周目は撮影タイム。写真を撮って追い越す人にあいさつをしながら走っていると、ごきげんに歌いながら走っている人が。宮古島やお台場でもお会いしたyaraworldさんだ。元気にエールを交わしあい、写真を撮りあう。

天気は再び陽が差してきて、青空が少しずつ広がっていく。景色も気候も気持ちいい。膝がシクシクしてきたことを除けば、本当に快適なホリディだ。天女の羽衣掛柳のあたりで写真を撮っていると、くしゃみがでてきた。コースを見ると、話ながら走っているとタフマンさんと幸猿さんが近づいてくる。なんか噂してたな(笑)。話によるとKMさんも来ていたのだが、風邪をひいていて1周でリタイアしたとのこと。

コースは一般道路ではあるが、車通りはあまりなく、また人通りも少ない。それでも通りがかる人が応援の声をかけてくれるのがうれしい。ランナー同士も声をかけてくれるだけでなく、「写真、撮りましょうか?」とも言ってくれるのもウルトラマラソンならではだ。ちなみにこの日は普通にランニングウェアだったことは付記しておく。西岸を南下していると今度は後ろから赤波さんが追いついてきて声をかけてくれた。

2周を終えたところで、そろそろ食べ物も補給。バナナやキウイ、パンやおにぎりなどがあって、とりあえずは腹ごしらえをする。膝はそろそろ不平不満をぶつぶつ言うようになってきたので、とりあえず3周目で一旦終了することに決定。この3週間、1mぽっちも走れなかったことを思えば、まあよしとしよう。

DSC05881.jpgDSC05917.jpg
DSC05928.jpgDSC05942.jpg

ゆっくりと余呉湖を1周したところで一句。


桜舞う 風になれぬと 涙雨


言ってるほど深刻に受け止めてないけどねー(笑)。


失いし 羽衣探し 足休め


普通に季語が無いので、天女の羽衣伝説ウルトラマラソン開催の春と解釈しといてください(笑)。

遅刻したのに(苦笑)早上がりシフトを選んだので、まだまだ時間はた~っぷりとある。とりあえずは夜行バスの疲れもあるので控え室で仮眠。昼が近くなってきているのに、気温はちょっと下がってきているようにも思える。

13:00を過ぎると、6時間台のランナーがぼちぼちとゴールを終えて控え室に現れる。走り足りない人は10周を終えても走っているようだ。膝はまだジンジンしているので、レース再開はあきらめてきっちりリタイアを決定。宿の大浴場で汗を流してゆっくりと入浴した。

さっぱりした後はまずは命の水を補給すると、携帯のためにペットボトルにも詰めて(笑)、湖の散策と応援に行くことにした。葉桜になりかけか、一歩手前の桜がとても美しく、湯上がりと般若湯で外からも中からも暖まって上気した身体も枝に併せて自然に揺れる。風が吹くと桜の花びらが吹雪となって艶やかに散っていく様は、はかなさの中にも輝くものがある。


目を染めて 心に積もる さくら雪

DSC05975.jpg

そして散った桜の花びらがが湖面に落ちたのを見て詠んだのが、冒頭の一首。春はすべての人を俳人歌人にするものなのだなあ。

夕方からはチーム車座のメンバーと宿の部屋でちょっと早い打ち上げ。走っていた方々も17:00の制限時間を前に次々に帰ってくる。18:30からは宿の食堂で夕食。もちろん全員で乾杯をして食事に舌鼓をうつ。

そして、20:00からは懇親会。またもや乾杯に始まり、完走証をもらう人も、未完走証をもらう人も自己紹介をして親交を深める。50人だとこれだけでも一大イベント。ジョギングSNSのコミュニティの方ともあいさつもできた。そして、主催者のこの大会を始めた動機とスタッフの方々の紹介。たっぷりと2時間を超えた懇親会は終了。

そしてこの日は宿はこの大会のランナーしかいないということで、部屋で飲まなくても宴会場は朝まで使用できるとのこと(笑)。そのまま何次会だかに流れ込み、私と同室のNDさんは0:30まで飲んで戦線離脱。部屋で布団に潜り込むと、そのままぐっすりと眠りについた。う~ん、もうたべられないよう。むにゃむにゃ……。


第5回天女の羽衣伝説ウルトラマラソン
日時2010/ 4/17(土)
場所滋賀県 余呉湖
天気
距離21km DNF(70km)
タイム3:00:00

tag : ジョグ仲間 故障 ウルトラへの道 DNF

comment

Secret

No title

今回はお会いできなくて残念でしたが、また(^^)。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

santapapa

Author:santapapa
小さい頃から運動音痴で今までまったく体育系クラブに属した経験がなかったのですが、2007年の2月からipodがきっかけでダイエット目的に走り始めました。だんだん走るのが楽しくなってきたランニング初心者でしたが故障のため走ることから引退しました(以下過去の話)。

最初は4km走るのもやっとでしたが、2007年6月にハーフ、2007年9月にフル・マラソンをやっとこさ完走。2008年3月には100kmウルトラを完走し、今はウルトラをメインに、バンド活動の傍らファン・ランを楽しんでます。生活の中で走ることの優先度が低いので、最近はたまにしか走らずリバウンドの兆しが悩みの種。大会参加でモチベーションをあげています。

自己ベストは10km=45:48(第10回記念大会ニューリバーロードレースin八千代 '07.12. 2)、
ハーフ=1:41:50(NET/第13回手賀沼エコマラソン、 '07.10.28)
フル=3:33:30(NET/第56回勝田全国マラソン大会 '08. 1.27)、
ウルトラ=12:34:40(100km/第4回伊豆大島ウルトラランニング '08. 3.29)、
=38:41:42(206km/第3回佐渡島一周エコジャーニーウルトラ遠足 '08. 9.13)。

なお、blog中の仮名は、自ら公開blogでHNをお使いの方以外は個人情報の関係上、原則アルファベットにしていますのでご了承ください。

2009年3月以前の過去アーカイブは旧ブログ『よっこらしょ』を参照。

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
ユーザータグ

故障 ジョグ仲間 ウルトラへの道 仮装 DNS DNF 時間走 10km 動画レポート ジャーニーラン 大人の社会見学 駅伝・リレー 映画 バンド 42.195km スライドショー チャリティ ライブ 記録集 受賞 ウォーキング 観戦記 マラニック オフ会 トレイル・ラン 10miles ウオーキング ボランティア・スタッフ 目標 動画 ものいい ハーフ 

FC2カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
経県値
Sports@niftyプロ野球速報
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

蛍時計
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
おともだちリンク
大会ガイド
ランニングお役立ちリンク
メーカーリンク
店舗・通販リンク
交通リンク
Santapapa's Joy
サンタパパの過去blog
「だがっき」と「おと」の庵
 音楽bog(休止中)
かたすみの映画小屋
 映画bog(休止中)
よっこらしょ
 旧ランニングbog(休止中)
link
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。